契約は準委任、担当は「設計」と「設計レビュー」と理解しております。実務に入る前に、当方が行うことと行わないことを一覧にしておきます。認識が違っている箇所があれば、ご指摘いただければ直します。
担当範囲
| 区分 | 行うこと | 行わないこと |
|---|---|---|
| 決定 | ロジック・インターフェース・失敗時の動作・判定基準・データ形式を文書で決定します。 | — |
| コード | 論点を説明するための例示コード(動作は保証しません)。 | 成果物リポジトリへのコミット、プルリクエストの作成、当方名義での成果物提出、動作する成果物の作成。 |
| 伝達 | 設計書を孫代表へ提出します。 | 実装担当の方への、実装方法・細部の直接の指示。 |
| 協議 | 実装担当の方、RoboCo-op様のご担当者との技術的な協議は直接行います。 | 業務範囲・稼働・期限に関する指示の受領(窓口を通じてお願いします)。 |
| レビュー | 設計書に対する適合/不適合の指摘、および指摘管理台帳の作成。 | 実装品質全般の保証、および修正作業そのもの。 |
| 検証 | テスト観点の作成。 | テストの実施、負荷試験、実測値の取得。 |
| 環境 | 設計・レビューに必要な資料の受領。 | 閉域端末をお預かりしての作業、環境構築、インフラ設計。 |
設計を進めるうえでお願いしたいもの
上の一覧は当方が行わないことを含みますので、そのぶんいただきたいものを併せてお示しします。いずれも書面(メール・チャットを含む)でいただければ十分で、お打ち合わせの場を設けていただく必要はありません。
| # | お願いしたいもの | これで何が決まるか |
|---|---|---|
| 1 | 質問書への 書面でのご回答 | DataRobot および振り分け君を実装されたご担当・ベンダーの方へ、現在の構成をおうかがいする質問書をお渡ししたいです。内容は「詳細設計で検討する事項」A-7の5点です。トリガーをどこに置けるか、構成をどこまで変更できるかが決まります。 |
| 2 | 検証用の パラメータセット + 期待値 | 初回の確認で10件程度、本格的な動作確認で50件程度。実在性の要件は項目ごとに分かれます(下記)。あわせて各件に「審査担当の方ならこう判定する」という期待値を添えていただきたいです。期待値がないと、AIの出力が正しいかどうかを測る基準がありません。 |
| 3 | 振り分け後フォルダの 実物サンプル (1〜2件) | 個人情報はマスキングいただいて構いません。ファイル名の規則(A-6の「C」の衝突)、フォルダ①〜⑤の構成、PDFのレイアウトが確定します。成果物1「インターフェース定義」の入力側そのものです。 |
| 4 | 調査済みPDFの 期待出力イメージ | 手書き程度で構いません。ご提案資料には「サマリと異常値ハイライト」としかなく、どういう形であれば7分を判断そのものに使えるのかが分かりません。視察 46:35 の「平均で78万2000円でした」がヒントだと考えています。成果物6が確定します。 |
| 5 | 12分審査の 実測内訳 | 審査ご担当の方数名に、1日ストップウォッチで測っていただく程度で十分です。18:01・01:06:49 の12分のうち調査が何分なのかが分からないと、1〜2分にして何が改善するのかを申し上げられません。A-5(起点・終点)とB-1(リードタイム)が同時に解けます。 |
| 6 | 与信ポリシー49項目・ 統合ポリシー20項目の 一覧(項目名のみ) | 今回の4項目がその49項目のどこに当たるのかが書面で固定されます。中身の判断は不要で、項目名だけで足ります。 |
1について、質問書は当方で作成し、お渡しは孫代表を通じてお願いしたいです。また、9月末の設計完了を目指す都合上、ご回答の期限をいただけると助かります。期限までにご回答が揃わない項目は、未決事項一覧に記載したうえで設計を進めます(設計そのものは止めません)。
検証用データについて — 実在性が必要な項目とそうでない項目
個人信用情報そのものをお預かりすることは想定しておりません。実在性が必要なのは会社側の情報だけで、申込者ご本人の情報は実在しなくても検証が成立します。
| 項目 | 実在性 | 理由 |
|---|---|---|
| 会社名・住所・電話番号 | 必要 | ウェブでの実在確認そのものが検証対象のため、実在する企業である必要があります。ただし実際の申込者と無関係な実在企業で構いません。 |
| 申込者の個人名 | 不要 | ネガティブ検索は「ヒットする名前」と「ヒットしない名前」があれば検証できます。公開されている人物名で代替可能です。 |
| 車両情報 | 不要 | 車種・グレードが実在すれば足ります。 |
ケースの構成についても、全件が正常系ですと検出力がありません。次のような境界のケースを混ぜていただきたいです — 正常(実在・一致)/実在しない会社/公式サイトがない/電話番号の不一致/住所の不一致/同名異人が存在する人名/ネガティブ情報がヒットする人名/グレード未入力。
環境へのアクセスについて(AWS・閉域端末)
AWSのアカウントをお預かりして直接触る形、および閉域の端末をお預かりしてそこで手を動かす形は、いずれもお断りしたいと考えております。設計とレビューは資料と文書で進められる範囲で行います。当方の都合というより、次の理由からです。
- 変更履歴を1本にしておくため。アクセス権を持つ人が増えますと、障害が起きたときに「誰が何を変えたのか」を特定できなくなります。当方が触れる状態にありますと、実装側は「設計者が変えたのではないか」を排除できず、その逆も同じです。当方が触らないことが、実装側の責任範囲を守ることになります。
- 個人信用情報に触れる人を増やさないため。CICのデータが流れる環境の権限保有者が増えれば、それだけコンプライアンス承認の範囲が広がります。設計とレビューはアクセスなしで成立しますので、権限を持たない方が承認を通しやすいはずです。
- レビューの独立性のため。触れる状態にありますと「設計者がその場で直してしまう」経路ができ、また自己検証になります。
そのかわり、処理時間などの実測値は実装側または貴社側でお取りいただき、ご提供をお願いしたいです。アクセスを持たない以上、当方では測定できないためです。
実装担当の方への直接の指示を行わない理由
指示を行いますと、その実装結果の責任が当方に及びます。設計とレビューを同一の者が担う構成に、さらに実装への指揮が加わりますと、レビューが検査として機能しなくなります。伝達は設計書という1つの経路に限らせてください。技術的な協議は直接行って差し支えないと考えております。
設計には約束が入るということ
設計には「この結果が出ます」という約束が入りますので、設計した側が何も負わない形にはならないと考えております。上の一覧は、当方が何を約束し、何を約束しないかを先に置いておくためのものです。ここが噛み合わないまま進みますと、10月に「これで終わりなのか」の話になってしまいます。
この文書で扱っていないもの
本書は当方の担当範囲についてのものです。PoCとして何を作るか(機能の範囲)は別の資料に分けてあります。
→ 「PoCスコープ外の整理」(4ページ)
→ 成果物の一覧は 「設計成果物の合意」 をご覧ください。